昭和20年12月31日にGHQは日本政府に、修身(当時の道徳のようなもの)、日本歴史、及び地理に関する件という指示を出し、修身、日本歴史、地理の授業を停止させ、それらの教科書を回収して製紙の原料にあてたそうです。その量は何と1万1千トン以上。
第二次世界大戦終了時に、日本人が二度とアメリカに歯向かえないように、アメリカ政府が日本に対して様々なことを行ったことはよく知られていますが、アメリカは既に戦前から日本の占領を前提に、民族学者のルース・ベネディクトなどに日本の国柄を研究させていたそうです。
パールハーバーへの攻撃で日本が第二次世界大戦を始めたのは明らかな事実ですが、例えば日本に石油が入らなくなる(*)ようにするなど、開戦以外に日本が取る方法が残らないように、アメリカが日本にそう仕向けて追い込んだという事実も今日ではよく知られています。
* 石油の産出がほとんど無い日本に石油が入らなくなると、日本は生き延びることができません...
その後、歴史と地理の授業は占領下でGHQの承認を得て再開されたそうですが、修身の授業はその後今日に至るまで復活していません。その代わりにできたのが道徳の授業ですが、その実態は人権教育という名の反日教育であったり、補修の時間であったりだったそうです。道徳は正式な教科ではないため、一応学習指導要領はあるものの、教科書もなければ検定もないそうです。
つい先日JALの稲盛さんが、日本と中国の尖閣諸島の問題に対して日本は、時間がかかっても徳で対応するのが一番であるというようなことを仰っておりましたが、それを甘いと取るか、その通りであると取るか...
ちなみに知人であるドイツ関係の辞書などに強い日本の某出版会社の社長さんは、両国で一緒に所有するということにして、それに向けた努力はできないものか?と言っていましたが、なるほどそれもいいアイデアかもしれません。
ここしばらく、政治、経済、そして人の心が荒れていると多くの人が思っていることであると思いますが、道徳の教育が大事である気がしてなりません。道徳とは簡単に言ってしまえば、”一日一善” の繰り返しのようなもの。お年寄りには席を譲るとか、相手のためになるなどの当たり前の善をおこなうことがとても大事なような気がします。