ドイツ人のお医者さんでChristoph Wilhelm Hufeland(1762-1836)という人が始まりといわれているマクロビオティクス。でもそれを世界中に広めたのは桜沢如一(1893-1966)という日本人です。身体の弱かった桜沢如一さんは、明治時代の日本の軍医で多くの兵隊さんの健康を食べ物で救った石塚左玄(1851-1909)という、多くの華族や陸軍高官、政治家や財閥などに信奉された食養学を広めた人によって救われた後、その波乱万丈な生涯をかけて世界中にマクロビオティクスを広めました。
高脂肪である肉、卵、乳製品を含む牛乳をなるべく取らないで、玄米、雑穀、野菜を食べると大変健康にいいという教えです。マクロビオ ティックの人達は、何を食べるのが正しいのかは私たちの歯が物語っているといいます。私たちの歯が、何百万年という長い年月の進化の結果として現在の形に なっているからだそうです。人間の歯のほとんどは臼歯です。牛や馬に近いものがあります。つまり、木の実、(その昔は昆虫なども)、穀物や野菜を何度も噛んで食べてきた進化の結果として今の人間の歯の形があるわけのようです。つまりそういうものを食べるのが一番自然であり、一番健康であるというわけです。
昔アメリカでマクガバンレポートという、国民の健康医療費が増え続けるのを何とか しようという国家的な調査があったそうですが、日本の戦前の食事が一番良いというような結果が出たそうです。そこでは肉類、バター、卵、脂肪、砂糖、塩分 を減らし、全粒穀物、果物、野菜、鶏肉、魚、低脂肪乳を増やせと言っています。マクロビオティクスでは全ての肉は駄目、魚も駄目です。肉は穀物や野菜より も腐りやすくて腐り方も酷いですが、赤ちゃんのOOOや、牛馬のOOOがあまり臭くないのはそれから理解できるような気がします。
田舎の道などに落ちている馬糞や牛糞がもし犬や人間のOOOでしかもあの大きさで落ちていたらいったいど んなにすごい匂いがするだろうかと想像すると怖いものがあります(笑)。つまり牛や馬は草を食べているのであれだけ大量の糞がそれほど臭くありません。腐 りやすい肉が長い長い腸の中で長時間存在するのが身体に良いわけがありません。食べ物も腸の最後の方に来るともう立派なOOO。直腸がかわいそうに思えて きます(笑)。西洋人の腸が日本人のそれよりも2割ほど短いのは、肉を食べるようになってしばらくたつ彼らの、進化と言うにはまだ比較的に短い間の変化の結果ではないでしょうか?腸だって腐ったものは早く体外に出したいですね。