日本の首相が訪問することで、中国と韓国がさかんに問題にする靖国神社には、坂本龍馬や中岡慎太郎などの幕末から明治維新にかけて活躍した倒幕の志士から始まり、過去の戦争で国のために命を落とした、約250万にも及ぶ英霊たちが祭られています。
日本軍人などに限らず、他国の軍人や、軍に使われた馬や犬、鳩までも祭られています。とは言ってもそれだけのお墓が実際にあるわけではなく、位牌が祭られているだけです。
ではなぜ日本の首相が靖国神社を訪問すると、中国と韓国は騒ぐのでしょうか?その理由は、そこには東京リンチと言ってもおかしくはない、東京裁判(正式名: 極東国際軍事裁判)と呼ばれるもので不法に裁かれて絞首刑にされてしまった7人のA級戦犯も祭られているからです。
絞首刑にされた戦争責任者が祭られている神社を日本の首相がお参りをするとは「けしからん」というわけです。A級戦犯とされた人たちの中には、第二次世界大戦が始まった時に首相(元陸軍大将)であった東條英機などがいます。
ではその東京裁判とはどういうもので、なぜA級戦犯は絞首刑になったのでしょうか?
まず東京裁判の裁判としての存在ですが、戦勝国が敗戦国を裁くというものであったので、リンチとは言えても、裁判と言える公平なものではありませんでした。アメリカの政策に操られた裁判劇ということで、国際法から見ても、非常におかしなものであったことが明らかになってきています。
そしてその判決には、裁判所条例は少数意見も公表するものとしているのにもかかわらず、その公表が省かれました。
その少数意見の1つとして、オーストラリア人のウェッブ裁判長は、戦争責任を問うのに、当時首相であった東條英機を絞首刑とするのに、それが周りの進言であったとしても、最終決定を下す立場にある天皇が被告に含まれていないのは公平を欠くと主張しました。
彼はその主張のために、半年もの休職一時帰国を余儀なくされました。裁判の最終最高責任者である裁判長が、誰かの仕業によって半年間も外されたのです。
フランス人、ベルナール判事は、証拠採用の可否を検討する際、全員による討議を行なわず、多数派によって運営を強行してきたことを暴露しました。
オランダのローリング判事は、平和に対する罪は、ニュールンベルグ裁判所条例以前には、真の犯罪とは見なされておらず、国際法から見れば、平和に対する罪を犯したことで処刑されるべきではないと主張。
インドのパール判事は、日本が侵略戦争を犯したというのであれば、東南アジアで侵略していたアメリカ、イギリス、オランダの各国の行為はどうなるのか?と批判しました。
東京裁判が、実は東京リンチであることを裁判の最中で最も際立たせたのが、アメリカ人ブレークニー弁護士の発言でした。但しその部分は、結果的に英和通訳がカットされる結果となりました。(以下オリジナル英和訳です)
戦争法規の存在自体が、戦争の合法性を証明しています。戦争での殺人は罪になりません。それは殺人行為ではありません。戦争は合法的だからです。つまり合法的人殺しの罪は問われませんでした。
キッド提督の死が真珠湾攻撃による殺人罪になるならば、我々は広島に原爆を投下した者の名を上げる事が出来ます。投下を計画をした参謀長の名も承知しています。その国の元首の名前も我々は承知しています。
オリジナル英文:
The very existence of the entire body of international low on the subject of war gives evidence of the legality of war. The proposition that killing in war is not murder. That killing in war is not murder follows from the fact that war is legal.
This legalized killing ‐‐ justifiable homicide, technnically, perhaps ‐‐ however repulsive, however abhorrent, has never been thought of as imposing criminal responsibility.
If the killing of Admiral Kidd by the bombing of Pearl Hiroshima, we know the chief of staff who planned that act, we know the chief of the responsible state.
さらにA級戦犯とは、「平和に対する罪」という、戦中にはなかった、その後に作られた罪によって罰せられました。
その昔、オートバイに乗るのにヘルメット着用は法律で決められていませんでした。その後ヘルメット着用は法で定められ、ヘルメットをかぶらずにオートバイに乗ると違法になりましたが、その法律ができる前にヘルメット無しでオートバイに乗った人をとがめるようなものです。
さらには、裁判で罪/罰/刑が決まると、被告はその刑を受けます。そして刑を受けることによって、その罪をあがないます。つまり、絞首刑を受けた人は、殺されることによって罪を清算し、晴れて普通の人になるわけです。
つまり、靖国神社には、元A級戦犯である普通の人はは祀られていても、A級戦犯は祀られていないのです。罪を償った人をいつまでも責めることの方が違法です。
第一、昭和30年7月19日 衆参両院の本会議で「戦犯赦免に関する決議案」を圧倒的多数で可決し、国際的にも、サンフランシスコ講和条約第11条にもとづき関係11ヶ国の同意を得て、A級戦犯は昭和31年、BC級戦犯は昭和33年までに全て赦免・釈放されました。
この時 釈放された「A級戦犯」だった2人、禁固7年だった重光葵氏は鳩山内閣の副総理・外相となり、終身刑だった賀屋興宣氏は池田内閣の法相を務めています。またA級戦犯元被指定者の岸信介は内閣総理大臣にまでなりました。
「元A級戦犯」が閣僚となった際にも、中国はもちろん諸外国からとりたてて異議はありませんでした。
つまり、中国と韓国は、東京リンチによって戦勝国から不法に裁かれて、戦争犯罪人という汚名を着せられて絞首刑にされてしまったひとたちが祭られている靖国神社をお参りする首相を非難しているのです。
有り得ないことですが、それでももし仮に東京裁判が正しいものであったとした場合、その裁判で絞首刑という刑によって罰せられたA級戦犯は、元A級戦犯であり、その罪は既に償っています。つまり絞首刑にされることによってA級戦犯人はもう存在しないのです。
つまり東條英機元陸軍大将・元首相他の元A級戦犯は、普通の人として靖国神社に祭られているわけです。普通の人が祭られている靖国神社をお参りして何がおかしいのでしょうか?
それはもう、欲しいものがあって親に駄々をこねてどうしようもない幼児の態度と同じです。日本からもっと援助(お金)を引き出そうとしているとしか考えようがありません。
田母神さんが主張しているように、国際社会では日本の美徳である謙虚、寛容は通用しません。靖国神社問題、尖閣諸島問題、竹島問題、戦場慰安婦問題、どれも中韓の2カ国が駄々をこねているだけですが、それをきっぱりと否定することは大事ですが、さらには相手の痛い所を付く情報戦を行なわない限り、日本はやられっぱなしとなるだけです。
上のビデオは1/2、2/2はこちらです。
大変に面白いのは、と言うよりは残念、情けないのは、例えばある番組(下記のビデオ)で、「靖国神社への参拝は絶対に許せない」、「但し、A級戦犯が分祀(他に移される)のであれば参拝は許せる」という人たちが、A級戦犯と、BC級戦犯との違いを知らないことです。
つまり、意味もなく、ただ単に(感情や雰囲気のみで?)靖国神社参拝に反対しているという、GHQのWGIPがうまく機能して洗脳されてしまっている人たちが多いというのが事実なのです。
ひとつ忘れてはならないことは、われわれ日本人は有色人種だということです。イエローモンキーなのです。
第二次世界大戦後、村松剛という人が交換教授でカナダに滞在していた時に、ニューヨークタイムズの面白い切り抜き記事のコピーをお土産に、三島由紀夫氏と石原慎太郎氏に持ち帰って見せました。ひとつはドイツが降伏した時の社説です。
「我々は勝利してよかった。だが、ドイツ人とは本来友人であり、ドイツ人は優秀だから、将来を見据えて、彼らがナチスを排除するなら、我々はドイツの再建に協力していこう」
そしてもうひとつは、日本が降伏した時の社説で、その横には恐ろしく大きなナマズのような化け物がひっくり返って口を空けているところで、やっとこを手にしたGIが2,3人で牙を抜こうと格闘している漫画だったそうです。
そして社説は、「この怪物は倒れたが死んだわけではない。我々はこの化け物の牙と骨を徹底的に抜き去らなければならない。この作業は戦争に勝つよりも難しいかもしれないが、アメリカは自分のためにも、世界のためにもこの作業を続けなければならない」
(記事の情報は、「勝つ日本」石原慎太郎著)
この発想・思想がWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)につながるわけです。実際に、GHQが日本に来る時は、神風特攻隊の攻撃や、地上でも日本軍の決死の突撃を受けるなどの苦い経験をしていたので、日本人とはとんでもない人種だ、 占領下の日本を統制することは一筋縄ではいかないと覚悟してきたそうです。(実際には日本人のその従順さに拍子抜けしたそうです)
出る杭は打たれるといいますが、有色人種の中で飛びぬけて出た杭である日本人は、先進列強諸国の白人たちから見てみれば、非常にいまいましい存在だったわけです。そしてそれは2カ国からの嫉妬にもなるわけです。
首相にひとつ提案です。靖国神社を毎朝参拝したらどうでしょうか?数カ月もそれを続けたら、2カ国ももう何も言わなくなるのではないでしょうか?もし何か言われても、次の3つのメチャクチャな理論を正々堂々と伝えてはいかがでしょうか?
1.後で作った法律(?)で、過去の行いを裁くことはできない。
2.戦勝国による敗戦国へのリンチは、決して裁判とはいえない。
3.靖国神社に祀られている、東条英機他の刑を受けた人たちは、絞首刑などの刑を受けることによってその不当な罪を清算し、普通の人になって祀られている。
実際にオフィシャルなものとしても、昭和30年7月19日 衆参両院の本会議で「戦犯赦免に関する決議案」を圧倒的多数で可決し、国際的にも、サンフランシスコ講和条約第11条にもとづき関係11ヶ国の同意を得て、A級戦犯は昭和31年、BC級戦犯は昭和33年までに全て赦免・釈放されました。
この時 釈放された「A級戦犯」だった2人、禁固7年だった重光葵氏は鳩山内閣の副総理・外相となり、終身刑だった賀屋興宣氏は池田内閣の法相を務めています。またA級戦犯元被指定者の岸信介は内閣総理大臣にまでなりました。
「元A級戦犯」が閣僚となった当時、中国はもちろん諸外国からとりたてて異議はありませんでした。それがどういうわけで今頃このようなことになってしまっているのでしょうか? 政府がキチッとした態度を示さないからではないでしょうか?
参考までに、東京裁判で禁錮20年の刑を受けて獄死した東郷茂徳元外相の先祖は、秀吉の朝鮮出兵の際に連れてこられた陶工で、父の代まで「朴」性であり、壇君を祀る玉山神社が氏神でした。その子孫が日本の外務大臣となり、日米開戦を避けるために心血を注ぎ、戦犯として囚われた獄中で「すめろぎに凡てを捧げまつらむと定めし心今も揺るがず」と詠んで獄死し、靖国神社に祀られています(平成17年2月7日神社新報)。
平成16年12月、日韓首脳会議が鹿児島の指宿市で行なわれ、当時の盧武鉉大統領は、薩摩焼14代宗家、韓国名誉総領事の沈寿官氏を訪ね、異国の地で独自の発展を遂げた陶磁器の美しさに驚嘆し、「我々の誇り」と賞賛しました。
朝鮮出兵が終わり、日朝の和平が成立した時、日本に連れてこられた陶工たちには帰国が約束されましたが、帰還者はわずかでした。それは囚われの身にもかかわらず、日本では名字帯刀まで許されるといった手厚い保護を受けたのに対して、儒教原理主義の朝鮮に帰国すれば、工人という最下位の層の身分に帰されてしまうからでした。