大リーグの松井選手が骨折した時にその治療方法が採用されたそうですが、最大4割ほども治りが早いそうです。切り傷の場合はそこに血管が通っているので、血を止める役割の血小板、ミクロの世界で外的から身体を守る集合体の白血球や、酸素を運ぶ赤血球もたくさんかけつけれくれますが、骨には血管が通っていないのでこれらが行けません。
そこでギブスをして絶対安静にして、自然に骨がくっつくのを待つのですが、その時に絶対安静にするよりも、定期的に地面とのコンタクトがあったり、特殊な振動があった方が治りが早いことが分かってきたそうです。
そういえば宇宙飛行士は地面とのコンタクトもなく重力もないので地球に帰ってくると身体や骨が弱くなってしまっています。真空状態で人間の身体はどうなるのか...是非一度宇宙航空研究開発機構のウェブサイト、宇宙の面白実験のビデオをご覧下さい。
http://iss.jaxa.jp/library/video/omoshiro_090427.html
同じことが水泳に関してもいえるようで、水泳の唯一の欠点は地面とのコンタクトがなくて骨が鍛えられないことです。停滞はよどみを生むのはあらゆることに対していえるようで、重力のある地球で生まれて進化し続けてきた生き物には、長い時間じっとしている時間をなるべく少なくして、動いて変化を続けるということがどうしても必要なようです。
20.10.12