面白いTV番組を見たことがあります。それもやはりある実験でしたが、お猿さんの集団の中の一匹の猿に、猿の着ぐるみを着て三種類のお面をつけた人間が猿の真似をして少しずつ近づいたらどうなるかです。つまり近づかれる猿にとっては集団の猿以外の見知らぬ他人ならぬ他猿です(中が人間なのでそれ以上に怪しいでしょが... 笑)。
お面の種類は猿の怒った顔、笑った顔、悲しい顔でした。 怒った顔のお猿さんのお面をつけて近づこうとした時は猿が ”キー、キー” と叫んですぐに敵対的行動に出ました。 そして悲しい顔をしたお面だとほとんど無視。
笑った顔はその中間でした。
表情が相手に与える印象が大変大きいことが良く分かる実験でした。 人間の場合でも全く同じだと思います。 険しい表情で向かえば相手もどうしてもそれに身構えてしまいますし、微笑んで近づけば微笑が帰ってくる可能性が高く、仮に微笑が帰ってこない場合でも最低で無表情は期待できます。 やはり世の中因果応報。
人間(生き物)とはつながっていたい生き物のようです。 というか、つながるのが性(さが)なのでしょうか。 生まれる時ですら二つの異物がつながって初めて一人の人間として発生できます。 どちらか片方だけなら生き続けられません。 つまり元々一人では生きていけない性で、つながりが必ず必要なのではないでしょうか。
(だからコミュニケーションも大変大事)人と人とのつながりを必要としない人は皆無。 そしてそのつながりの時に険しい表情で敵を作る(?)のがいいのか、微笑んで見方を作るのが良いのか。 答えは簡単なようです。 より多く微笑んでより多くの味方を作った方が楽しい人生を送れると思います。
電車、車、飛行機のなかった昔と比べて人の移動が簡単になった現在、かなり大袈裟な言い方をすれば地球は一つになりつつあると思います。 国際結婚の数、ハーフの数は伸びる一方。 ヨーロッパでは昔からしょっちゅう国境が変化しました。 国境の一歩先は別の国。 国際結婚やハーフは当たり前で色々なハーフが存在しますが、先祖をちょっとさかのぼればハーフどころかクウォーターやハーフクウォーター、そしてそれ以上のかなり複雑な混血になっているはずです。
ヨーロッパでは色々な国が存在し、太古の昔から戦争が絶えませんでした。宗教の戦争もありましたが、たいがいは国と国との間の戦争です。 その度に混血の人達は悲しい思いをしていたはずです。
ヨーロッパもEUで統合に向かっています。 日本人も飛行機のお陰と国と国との間の取り決めやビザの取りやすさ等で海外に出る人が増えて国際結婚も増えるばかり。 その数は全体から見れば未だにほんのごくわずかですが、増え続けているのは確実。 人は元々つながるもので、人の交流がどんどん盛んになっているからです。 私などは日の丸国旗を見ると自然と感動してしまう方ですが、もし国境がなくて地球全体が一つの国だったら、戦争もなくなっていかないでしょうか? 例えばフェースブックなどでどんどん人と人が国境を越えてつながっていったら...